2025/06/28

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小惑星に台北市立天文科学教育館(TAM)と命名、その功績称える

2020/07/16
国際天文学連合(IAU)は国立中央大学天文研究所鹿林天文台の林宏欽台長らが2007年に発見した小惑星を「TAM」と命名することを承認した。「TAM」とは台北市立天文科学教育館の英語名であるTaipei Astronomical Museumの略称。(台北市立天文科学教育館サイトより)
台北市立天文科学教育館(略称は台北天文館)は台湾で最も早い時期に設立された台湾最大の規模を持つ専門の天文館だ。国際天文学連合(IAU)はこのほど、小惑星番号300300の小惑星を「TAM」と命名することを承認した。「TAM」とは台北市立天文科学教育館の英語名であるTaipei Astronomical Museumの略称。同館の天文教育及びその普及への功績を称えるのが目的。
 
台北市立天文科学教育館によると、小惑星300300は小惑星帯にある小天体。軌道長半径は約2.446天文単位で、3億6,600万キロメートルに相当する。3.83年の周期で太陽の周りを公転している。直径約1.4キロメートルで、現在はかに座の方向、地球から約5億3,000万キロメートルの場所に位置する。明るさはわずか22等で、大型の天体望遠鏡がないと撮影することができない。
 
この小惑星を発見したのは国立中央大学天文研究所鹿林天文台の林宏欽台長と米カリフォルニア工科大学の博士研究員である葉泉志さんの2人。2007年8月6日、鹿林天文台が実施する掃天観測(スカイサーベイ)計画で撮影した画像の中から発見し、その後の長期観測の結果、新しい小惑星であることを確認。小惑星番号300300とナンバリングされた。今回の命名は国立中央大学が国際天文学連合(IAU)に推薦し、審査を経て正式に決まった。
 
国立中央大学と台北市立天文科学教育館は今月18日午後、小惑星TAMの命名記念式典を開催する。この惑星を発見した林宏欽台長が基調講演を行い、小惑星発見に至ったドラマチックないきさつについて語る。
 

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